2012年1月16日 - 2012年1月22日の読書メーター

2012年1月16日 - 2012年1月22日の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1344ページ

日本人とアイデンティティ―心理療法家の着想 (講談社プラスアルファ文庫)日本人とアイデンティティ―心理療法家の着想 (講談社プラスアルファ文庫)
自我のあり方が、西洋人の「個」としての自我と異なり、日本人は自他との相互的関連のなかに存在し、個として確立されたものではない(p5)ことから始まり、若者文化の背後にある種の宗教性が存在していること、母なるものの恐ろしい面と投影のメカニズム、子供の力を正面から受け止める必要性、母親を教育するという意味での子供の非行、命令に反抗する力は全くない日本人男性、日本で企業に勤めるとは他人の顔色を伺って生きているからできること、他人に投影されるコンプレックス、縁と向き合うことこそ自立である、など。
読了日:01月21日 著者:河合 隼雄
ライフ・レッスン (角川文庫)ライフ・レッスン (角川文庫)
ターミナルケア(終末期医療)のパイオニアによる「生きる」ためのレッスン。 とても実になる読書時間が持てました。 「ほんとうの自分にとっていいもの、人の気分をよくするもの、誇りに思えるもの、長続きするものを選ぶことね。そうすれば、あなたは愛と人生と幸福を選んだことになる。とても単純なの。」(p355)
読了日:01月20日 著者:エリザベス・キューブラー・ロス,デヴィッド・ケスラー
SQ “かかわり”の知能指数SQ “かかわり”の知能指数
いわゆる人間関係の「縁」について述べた本。社会学の入門書としても読めます。 SQ=かかわりの知能指数、のこと。 SQが高い人は幸福な人であることがわかっているという。 4つのポイントは、①他者への貢献、②広範囲で協力、③モノより心、④次世代志向。 できる範囲での手助けが幸せの秘訣とのこと。 これからは、コーディネート力のある人、グルーバルに考え、ローカルに行動できる人が求められる、とのこと。
読了日:01月18日 著者:鈴木 謙介
現代日本文化論 (8) 欲望と消費現代日本文化論 (8) 欲望と消費
バブル時代のことを学ぶために読んでみた本。 現代における「欲望」とは、消費に対する欲望と定義できるようになった(p2)とのこと。 欲望があるから市場が発生するのではなく、市場によって価値を与えられるからこそ欲望が発生するという転倒が起きている。 「経済のあり方が恋愛や結婚のシステムを規定している」(p53)とのこと。たとえば、戦時中は「戦争を勝利に導く兵力と労働力の確保のための仕組みが終身結婚制だったのである」(p56)。必要なのは、自分自身でライフスタイルの選択権を取り戻すこと。
読了日:01月17日 著者:

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