2012年7月2日 - 2012年7月8日の読書メーター

読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1171ページ

■ハイドラ

ハイドラ (新潮文庫)ハイドラ (新潮文庫)
金原 ひとみ

新潮社 2010-02-26
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金原ひとみの作品を読むと、自由であることの不自由について考えさせられることが多い。主人公でモデルが職業の早希は、恋人で仕事相手の写真家新崎に心理的に支配されて拒食症になる。途中、新たな出会いがあるけれど、結局は元に戻ってしまう。この「抜け出せなさ」が現実にもありふれていて、すごくリアルでした。
読了日:07月08日 著者:金原 ひとみ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20390374

■負け犬の遠吠え

負け犬の遠吠え (講談社文庫)負け犬の遠吠え (講談社文庫)
酒井 順子

講談社 2006-10-14
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約10年前の本だけれど、話題になっていた当時は読む機会がなかったので、今更読んでみました、ちょうど本書の定義通りの「負け犬」になったことだし。長期的な安定よりも、刺激や楽しさを取ってしまうところが自分に当てはまっていましたわ。。それと、一人行動してしまうところなんかも。ただ、10年前よりも日本社会はだいぶ自由度が高くなっているし、本書の最後にある通り「突き抜ける」のが何より大事なのかも、個人個人の人生だし、と思いました。
読了日:07月07日 著者:酒井 順子
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20361195

晴天の迷いクジラ

晴天の迷いクジラ晴天の迷いクジラ
窪 美澄

新潮社 2012-02-22
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3人ともそれぞれ原家族に問題を抱えていて、各人とも悩み苦しみながら生きている。登場人物3人の過去からこれまでに至った経緯の描写がリアルで、かなり没頭して読んでしまいました。前作よりこちらのほうが好み。
読了日:07月06日 著者:窪 美澄
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20386041

マザーズ

マザーズマザーズ
金原 ひとみ

新潮社 2011-07
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月曜日に読み終えて、今は水曜の夜。 運転中や歩いている時など、ふとした時間に、この本のことを考えることが多かったです。 虐待、不倫相手の子供を妊娠、そして薬中毒。小さなきっかけがあれば、登場人物の3人の誰になっていてもおかしくないのかもしれない。そう感じました。育児にまつわる現実を、的確な心理描写で描ききった素敵な作品。
読了日:07月04日 著者:金原 ひとみ
http://book.akahoshitakuya.com/cmt/20348861